リサイクル技術の開発

溶融スラグの有効利用

ごみを焼却した焼却灰をさらに高温(1200〜1500℃)で溶かして得られる溶融スラグは,土木資材としての有効利用が期待されています。溶融スラグに含まれる重金属類等の溶出現象を調べるとともに,環境負荷を与えない形での有効利用方法とその技術について研究しています。

関連する修論&卒論
●都市ごみ焼却灰溶融スラグ性状の時間変動に関する検討
●都市ごみ焼却灰溶融スラグからの金属類の溶出挙動に関する研究

溶融処理の概念図

廃木材

建設資材などに使われている木材の有効利用方法として,炭化処理して有害物質の吸着剤として使うための研究をしています。

関連する修論&卒論
●街路樹剪定枝由来の炭化物を混入した路盤による雨天時道路排水中の汚濁物除去特性


有害廃棄物の適正管理

都市ごみ焼却灰の適正処理

ごみを焼却した焼却飛灰(ばいじん)中には,Pb,Cdなどの重金属類が含まれており,埋立処分をするに当たっては,重金属類が再び環境中に溶け出す(溶出する)ことのないように安定化処理する技術が求められています。当研究室では,焼却飛灰に含まれる重金属類の濃度と形態を明らかにするとともに,重金属類を安定化させる技術について検討しています。

関連する修論&卒論
●都市ごみ焼却飛灰セメント固化物の中性化処理に関する研究
●セメントからの重金属溶出特性を把握するための逐次抽出条件の検討
●都市ごみ焼却灰の薬剤処理物からの重金属の溶出特性に関する研究

溶出試験法の開発

廃棄物を埋立処分した後に,降雨等により廃棄物中の有害物質が溶け出して(溶出),土壌や地下水を汚染することがないように,処分する前に廃棄物の性状を調べる試験を「溶出試験」といいます。しかし,廃棄物の性状や処分後に置かれる環境が多岐に渡ることや,有害物質の物理・化学特性がさまざまであることなどから,溶出試験の試験条件をどのように設定するのかについては,統一的な見解が得られていません。
本研究室では,海外の溶出試験の動向も調査しながら,溶出現象を支配する因子を把握し,理想的な溶出試験のあり方について研究しています。

関連する修論&卒論
●廃棄物の酸中和容量と溶出試験法に関する研究
●廃棄物や土壌等に関する逐次抽出法の開発

pH依存性試験の図


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